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Jumping Spider Photo Gallery -CONTENTS-
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2002.10.22 │ アダンソンハエトリ Hasarius adansoni │ ♂ │ 約11mm
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このような写真を撮影し掲載するとは一体どういう神経の持ち主なのだ、とのそしりは甘んじて受けましょう。この個体の存在は撮影日の一〜二週間前からたびたび目撃し、知っていました。左側の触肢と第四脚、右側は第一・第二脚を失っています。残った右触肢もささくれ、ぼろぼろです。歩くときは左右にふらつきます。でもしかし、高くジャンプし、しっかりと着地します。見てしまった自分はどうしたらいい?この姿にしたのは自分かもしれない、気付かぬうちに。まったく違うなにがしかの敵あるいはライバルによって、かもしれない。どのみち永くは生きられぬだろう。暫くは見掛けるままにしておいたのですが──この日、意を決して撮影することにしました。出来るだけ遠くから。
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撮影から10日ほど後のことでしょうか、とある行動を目撃しました。おそらく♀であろう、茶色の太った個体と同じ壁面にあらわれたのです。あれは威嚇あるいは捕食だったのか、それとも求愛だったのか。こんなのです→ ♂そろそろと近づく、♀ぼんやりと歩いている→2〜30cmの距離まで近づく→♀気付いて止まり相対する→♂、ぱっ、ぱっとサイドステップ→一瞬の間→♀悠々と離れていく→♂そろそろと…これを、10分ほど繰り返していました。じーっと身じろぎもせず、ただその光景だけを見ていました。そのうち♀との距離が徐々に開いていき、そして相手を見失ったのでしょうか、結局は逃げられてしまいました。
その後は、人間の如きの知り得るところではありません。
彼の話はこれで終わりです。
それっきり、見掛けることはありません。
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